#033

自分で信教を選び取った人は、家族と一線を引くことの「自分にとっての価値」を知っている。ならば親になったとき、子が新たに一線を引く(信教を継がない)ことの「子自身にとっての価値」は経験的に解る。だから、その時が来る可能性を無視せずに、自分の信教によって子が不本意に・深刻なダメージを蒙ることのないよう慮って欲しい。
そのさい、何が「ダメージ」であるかを決めるのは子自身であることを認知して欲しい。子が信教を継がない可能性も踏まえ、社会で流通している人の権利・福利の要件をよく知り尊重して欲しい。
 
上記は、一本筋の道理から明快に導かれるうえに、誰の権利も疎かにせず互いの利益を調整し得る解だと私は思っている。信仰者個人においてなら、おそらく理解してくださる人はいる。
ただし、この理屈を公然と承認してくれる宗派(運営者)はまずないだろう、とも思う。私が所属した宗派は脱会自由であるし、次世代が育たず高齢化が進んでいる*1のが実態だけれども、それでも。
 

*1:国内においては。海外では事情が違う、らしい。